本プロジェクトは主にパンダに代表される中国特有の絶滅危惧野生動物の保護研究をする四川省絶滅危惧野生動物保護生物学重点実験室を対象に援助しています。この実験室はジャイアントパンダ、華南虎、レッサーパンダ、麝香鹿を研究対象にし、野生動物の繁殖生物学、保護遺伝子学、胚胎エンジニアリング、栄養学、生殖内分泌学、生態学など多分野の研究を行っています。
現在、実験室は既に遺伝子学、動物遺伝子の改良と繁殖、獣医学、生態学などを専攻する博士、修士からなっている研究チームが構築されています。このチームには政府の専門家や地方の優秀な人材などが含まれている高級、中級研究員が46人、客員研究員が30人います。その中に、教授12人(中国科学院アカデミー会員1人、博士課程の指導教官12人)、副教授、副研究員7人、中級研究員27人、博士号の獲得者24人がいます。
近年、人材育成の面でより強い力を入れているパンダ基地は、多くの科学研究人材を育成する一方で、人材の育成条件の新たな構築、改善のため、国内外から優秀な人材を数多く受け入れています。2003年、パンダ基地は四川省政府から「四川省人材開発先進機構」を受賞し、また中央政府の人事部より「博士研究員・ワークステーション」と認可されました。