2012年4月17日に、重病にかかった野生パンダが四川の虹口自然保護区で発見されたから、知らせを受けた成都ジャイアント繁殖研究基地のスタッフたちは急いで現場へ足を運びました。検査の結果によると、この二十歳頃のオスパンダは極度な栄養不良で痩せているし、脱水しているから毛の艶がなくて肌もハリがない状態です。また血管も凹んでいて、腹腔に腹水がたくさんあり、右手や胸などに何箇所の古い傷があり、切歯もひどく摩耗されているようです。現場での応急手当を受けて成都に運ばれたこのパンダは龍渓の虹口で発見されたから「龍龍」で名付けられました。パンダ基地で血液、尿と糞の検査と、腹腔などの超音波検査をしてから、体内に大量なダニと回虫が寄生している龍龍はまたひどい膵臓炎、心筋炎がかかっているから、ひどい栄養不良で多臓器の不全状態だと分かるようになりました(普通の成年オスパンダの体重が110キロであるのに対して、龍龍のはわずか62キロしかありません)。六日六夜の救助後、水も飲めず、何度もショックして、呼吸停止したこともある龍龍はやっと食事を取り始めるようになりました。その後の二年余の休養をしてから、龍龍の体重はいまの106キロになり、痩せていた桃型の顔もいまの丸顔になりました。現在完治してパンダ基地で幸福な晩年を過ごしている龍龍は長生きできるようにお祈りします。それでは、いまの龍龍を見てみましょう。