ホーム > ニュース > パンダの最新ニュース

大連で行われた「2015中国ジャイアントパンダ繁殖技術委員会年会」

著者:       時間:2015-11-16

 中国林業局、中国住宅&都市・農村開発部、科学技術部、中国動物園協会、中国野生動物保護協会、及び各省の林業、園林と科学技術の各関連部門のご指導と、国内外の各パンダ保護組織と有識者のご協力のおかげて、ジャイアントパンダ繁殖技術委員会は人工飼育パンダの繁殖、科学研究、国際協力、保護教育とベース作りの各方面に目覚しい成果を収めています。

 

 ジャイアントパンダ繁殖技術委員会が成立された当時に、世界中の人工飼育パンダが92頭しかなかったのに対し、26年後の2015111現在まで、その数が425頭までに増えました。2015114まで各繁殖機構が28回の出産で、43匹の赤ちゃんパンダを迎え、その中の40匹が生き残りました。それぞれの数から見れば、成都パンダ基地は7回の出産で産まれた13匹が全員生き残り、中国パンダ保護研究センターは17回で産まれた24匹の中の22匹が生き残り、重慶動物園は1回で1匹が産まれたほか、海外のカナダトロント動物園、アメリカのワシントン国立動物園及びマレーシア国立動物園よりの捷報も相次いで来ていました。2015年の赤ちゃんパンダの生存率は93.02%で、2014年の88.2%を上回りました。

 

 

 各保護機構との連携と交流を緊密化し、絶滅野生動物の保護を強化するため、パンダ群の疫病予防、遺伝子の多様化、飼育パンダの野性化研究、野生動物の救護、公衆向けの科学普及教育などの多方面の内容を中心にした2015中国ジャイアントパンダ繁殖技術委員会年会」が1111日に大連で行われました。中国林業局野生動植物保護司の贾建生副司長、中国動物園協会の楊忠誠会長、中国ジャイアントパンダ繁殖技術委員会の張志和主任、大連市都市建設局の劉愛博局長、大連市林業局の唯徳局長、中国林業局保護司&中国ジャイアントパンダ保護管理事務室の劉徳望主任、大連市森林動物園の于明斌園長、及びアメリカ、日本、オーストリア、タイ、デンマーク、マレーシア、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、カナダなど各国よりの代表たち100人あまりが会議に出席しました。CCTVをはじめとするいくつかのメデイアも生放送か特集などを通して本年会を報道しました。本年会に関する報道はCCTVのニュースチャンネル、中国語国際チャンネルなどで特集として放送される予定です。

 

 

 開幕式の司会者としての中国ジャイアントパンダ繁殖技術委員会の張志和主任はまず中国林業局野生動植物保護司の贾建生副司長にご挨拶していただきました。贾建生副司長は世界各地より集まってきた代表たちに歓迎の意を表してから、いままで中国の各級政府のパンダ保護における措置と収めた成果をあげました。またパンダ保護は前途遼遠な事業だから生息地の保護と回復、科学研究と人材の育成などを強化し、パンダ管理のレベルを向上しなければならないという期待感も示しました。その後、中国動物園協会の楊忠誠会長も人工飼育パンダで収めた成果や、パンダ群の疫病予防、遺伝子の多様化、飼育パンダの野性化研究、野生動物の救護、公衆向けの科学普及教育などについてご挨拶してくださいました。最後は、大連市都市建設局の劉愛博局長はパンダ保護をめぐる大連市の取った各措置を述べました。開幕式の後、代表たちは大連森林動物園を見学しました。

 

 

 

 主催側の紹介によると、本年会は三日続く予定だそうです。11日には、まずジャイアントパンダ保護の現状とこれからの計画、ジャイアントパンダ繁殖技術委員会の2015年ワークレポート、野生パンダの進化保護生物学研究、パンダ群の疫病予防、飼育パンダの野性化研究、レッサパンダの種管理計画などの内容;12日には、ジャイアントパンダの種管理をめぐるテーマだから、パンダの棲息地移住保護プロジェクトを討論し、前回の2010年会に定めた内容を確認し、またこれからの保護策を決めること;13日には主に成都ジャイアントパンダ基地で行われている環境豊富化訓練や、パンダの母乳代謝研究や、経済と個人の感情がパンダ野性化に与える影響などの内容をめぐり展開されるそうです。